再開記念展 松岡コレクションの真髄
会期
2022.01.26〜2022.04.17
展示室
1・4・5・6
当館の初代館長であり、美術館の創設者である松岡清次郎は若いころから書画骨董を愛し、生涯をかけて一大コレクションを築きました。自らの感性のおもむくまま、時には「日本にまだないものを」と選び抜かれた美術品は、1800件あまりを数えます。今回は約2年8か月ぶりの再開を記念し、東洋陶磁・日本画・西洋彫刻の3つの企画をとおして松岡コレクション屈指の名品をご紹介します。古代ギリシア・ローマの彫像から昭和の絵画作品まで、時を超え、洋の東西を越えた清次郎の美の世界をお愉しみください。
■ 企画展 1
「館蔵 東洋陶磁名品選 松岡清次郎の志をたどる」
会場:展示室 4
コレクションの3割を占める陶磁器作品の中から、選りすぐりの東洋陶磁を購入順に出品し、蒐集の歴史を振り返ります。清次郎のお気に入りであった古九谷を含む日本陶磁をはじめ、稀有な作例である首を下げた三彩馬など唐時代から清時代の中国陶磁を中心に、40数件をご紹介します。また、数奇な運命を経て清次郎の手中に収まり、美術館設立の決定打となった《青花龍唐草文天球瓶》《青花双鳳草虫図八角瓶》は 約7年ぶりの同時出品となります。
会場:展示室 5・6
前期:2022.01.26 水 ~ 03.06 日
後期:2022.03.08 火 ~ 04.17 日
日本では、古くから花を愛で、鳥の声に耳をすまし、季節の風物を慈しむ心を大切にしてきました。本展では清次郎が特に気に入っていた横山大観《梅花》をはじめとして、花鳥風月に美を見出した日本画をご紹介します。室町水墨画から、江戸時代の酒井抱一、近現代の渡辺省亭、川合玉堂、鏑木清方、山口蓬春らによる名品で四季のうつろいをお愉しみ下さい。
前期・後期で約50件ご紹介いたします。
後期展示予定の 重要文化財 伝 周文《竹林閑居図》は、2年に渡る修復を経て初めての出品です。
会場:展示室 1
このほど新たに常設展示となる《アルテミス》にあわせて、展示室1では古代ギリシア・ローマの大理石彫刻8点を出品します。個性豊かな神々や彫像に刻された人物を通して、古代西洋の息吹をお届けできれば幸いです。